一宮 大久保のSさんの裏山で笹ゆりを見せてもらいました。
11月に一帯の草刈をして春先に草に負けないよう高さをそろえます。
斜面には栗の木などの落葉樹が植えられていて、冬の日差しを得、夏は適度に日を遮ってくれています。
そんないい環境の下では、笹ゆりだけでなく金蘭や白糸草、南蛮ギセルや猩猩バカマ、山ゆりなども育っていました。
私の小さい頃は、これらの花たちは普通にどこでも見られた花たちです。
特に、
金蘭はお茶摘みの手伝いで茶畑に行く山道で見つけると 大喜びしたものです。
だってとってもかわいいから。私たちは名前も知らずに『山チューリップ』と呼んで手折ったものです。
笹ゆりは種が芽を出してから開花までに7年かかるそうです。
2年目ぐらいの花をつけない笹ゆりは、周りをかこんでいる笹と区別がつかないほどそっくり。
今年は去年より少ないそうですが、それでも山の斜面のあちこちに咲く、薄もも色の楚々とした笹ゆりが見られて 幸せでした。
(携帯のカメラでは きれいな薄もも色が出なくて残念!)
一年を通して里山の環境づくりに励むSさんの努力の賜物です。